かみのやま温泉・名月荘 2004年11月11日〜13日

湯煙の旅。

かみのやま温泉。

日本へ里帰りが決まって、まずしたことは温泉探し。「りっきをつれてみんなで温泉に行こう!」というのが私の母のリクエストだったからだ。しかし温泉大国日本。漠然と温泉に行こう!って決めても、一体床へ行けばいいのやら。まずはネットで温泉探し。HP上でも「いい温泉教えてください!」と声をかけ、探しに探してやっと決めたのがこのかみのやま温泉、名月荘。ほかにも行きたい温泉は山のようにあって、最後の最後までここでいいか悩んだんだけど、決め手は新幹線の駅からタクシーで5分でいけるという立地条件と、この「名月荘」のネット上での評判のよさ。なんでもオーナーはインドネシアのリゾートホテルをイメージしてこの旅館を建てたんだそうだ。温泉地にインドネシア風のリゾートホテルってのはいまいちイメージわかないんだけど、とにかく星の数ほどある温泉関係のHPの中でダントツに評判の良かったこの旅館に泊まることを決めて、予約した。
名月荘。

かみのやま温泉とはどこだ?山形県かみのやま市にあるらしい。探してみたらこんなところにありました。山形県の下のほう、米沢のそばだね。ってことは米沢牛が食えるに違いない。かみのやま市自体はたいした観光地ではないみたいだけれど、旅館から蔵王連邦が望めるって書いてあるから、きっときれいなところに違いない。まあ、りっきをつれて観光ってのも大変な話だから、今回は二泊三日、のんびり温泉につかっていよう。だから、お部屋を温泉付のお部屋にした。この名月荘には温泉付のお部屋が何部屋かある。当然温泉付のお部屋は割高だけれども、まあいいでしょう。今回は私の父と母の結婚記念日のプレゼントもかねているから少しリッチに行こうと決めていた。そして11月11日。私、父、母、りっきはかみのやま温泉に降り立った。(むろはすでにオランダに帰っていて不参加。)

名月荘は山形新幹線かみのやま駅からタクシーで5分。タクシーの運転手さんに「名月荘お願いします。」というと、「さっきも名月荘さんへのお客さんを乗せていったんですよ〜。あそこは人気旅館ですからね〜。」という。「そんなに人気があるのですか?」ときくと、「この前乗せたお客さんは、『今回で4回目です』とか言ってましたよ。なんていうんですか?リピーターっていうの?が多いんですよねぇ。」そんな話をしていたらすぐついてしまった。運転手さんの話をきいてさらに期待は高まるばかり。とにかく前評判がものすごく良いこの旅館。期待しすぎてがっかり、なんてことにならないように・・。

 

入り口入るとすぐそばにある囲炉裏。

ロビーは広々としている。

   

名月荘の駐車場でタクシーを降りて、荷物を出していると建物の方から従業員らしき男の人が「いらっしゃいませ!お疲れ様でした!名月荘へようこそ!」と声をかけながら走って降りてくる。すかさず持っていた荷物をすべて持ち上げて、「こちらへどうぞ!」と案内される。みたところ30代前半といったところだが、動きがとてもきびきびとしていて気持ちがいい。駐車場から母屋へ続く道の脇に、座れるスペースのある囲炉裏がある。大根が干してあったりして情緒豊かだ。建物の入り口はそれほど大きなものではないが、中に入ると開放的なスペースのロビーがある。大型旅館にありがちな客とフロント係を隔てるカウンターはなく、アンティーク調の机と椅子がひとつだけ。ここで私たちはロビーの横にあるソファーとテーブルが置かれた待合室に通された。しばらくすると仲居さんがきて、ウェルカムドリンクを持ってきてくれた。

そこで一息入れたあと、なかなかおしゃれな雰囲気のする売店と立派な酒庫を案内されつつ、部屋に通される。私たちの部屋は蔵王連邦が一望できるという、露天風呂付の「鼓」という部屋だ。この旅館の部屋はすべて内装が違うらしい。

 

世界各国のおしゃれなグッズを集めた売店。

地酒からフランスワインまで何でもそろっている。

 

お部屋。

私たちの部屋は洋間のダイニングルーム、和室、そして露天風呂がついているお部屋。この部屋のいいところはお食事を朝も夜もこのダイニングルームで食べることが出来るということだ。りっきのような小さい子は和室のお部屋でご飯を食べるのが大変。テーブルがあって、ベビーチェアーで食べるほうが食べさせるほうもとても楽なのだ。そして私の父は足が弱いので正座することが出来ない。だから畳の上でご飯を食べるのがとても苦痛なので、テーブルでご飯を食べれるのはとても助かる。ちなみに食事はダイニングルームでも、和室でもどちらでも取ることが出来る。部屋の入り口入ってすぐがダイニングルーム。ダイニングルームにはテレビ、冷蔵庫、コーヒーメーカーなどがある。和室のほうにもテレビがあって、部屋にあった説明書きによると、DVDの映画などを無料で貸してくれるらしい。

ダイニングルームの向こうには露天風呂がある。露天風呂といっても屋根がついていて、風呂の両隣の窓が全部開放されているだけなので、本当は部屋風呂なのかな?このお風呂がすばらしかった。父は大浴場には一度しか行かず、もっぱらこのお風呂で済ましていた。

   

ダイニングルーム。窓の向こうにはテラスがある。

部屋つきのお風呂。かけ流しの天然温泉だ。

   

館内。

荷物を置いて、さっそく館内を歩いてみた。この旅館はそれほど大きな旅館ではない。宴会場とかもあるみたいだけれど、団体客用ではないようだ。私たちの部屋の隣にはリフレクソロジーがあった。足もみマッサージだわね。マッサージ大好き人間である私は、さっそく予約を入れた。まだ全然込み合っていないらしく、すぐにやってくれるそうだ。その前に館内をさっと回ってみようと、30分後に予約して、カメラをもって歩いて回った。

 

大浴場へ続く廊下。

お風呂上りに味噌田楽やフレッシュジュースが用意されてます。もちろん無料。

読書室。色々なジャンルの本があります。

素敵な椅子だ。

 

とにかく、どこを歩いても家具やインテリアや装飾のセンスのよさが光ります。あまりにも素敵で写真をとりまくってしまい、どの写真を紹介すればいいのか悩んじゃいました。そして、客が快適に過ごせるようにと館内のあらゆるところにちりばめられたさまざまな思いやり。まだこの旅館に到着してたったの30分ですが、すでにかなり気に入ってしまってます。

大浴場。大きくはないが、清潔で落ち着いた雰囲気だ。

大浴場に併設された露天風呂。いい雰囲気。

 

温泉は、特筆するようなすばらしいお湯!って感じではなかったけれど、お風呂の雰囲気はとてもよかった。特に露天風呂は、小さな日本庭園のような雰囲気の場所に設置されていて、ぜひまた雪の季節に来たいものだと思った。館内散策の後、リフレクソロジーで一時間、みっちりとリラックス。なかなかどうしてすばらしい腕前のマッサージ師(リフレクソロジストって呼ぶべきなのかな?)のお姉さんにもまれまくって私は天国へ〜。しかしその間私を探して泣くりっきを抱いて館内をうろうろする私の母はかなり辛かったそうな・・。実際、あと10分くらいで終わる、って時にとうとう痺れを切らしてマッサージを受けている私のところまで泣いているりっきをつれてきた母。気持ちはわかるけど、もうちょっとゆっくりさせてよぉぉん。

食事。

さて、この旅館でもうひとつ前評判が高かったのが、お食事。よい旅館にはよい食事。これ、当たり前ね。 名月荘の料理も前評判かなり高かったんで、結構期待してました。んで、期待通りのすばらしい食事だった・・。二泊したけど、当然二日とも全くちがうお品添えで、あきさせないし、朝食もすばらしかった。和食か洋食が選べるので両方食べたけど、両方ともうまかった。そしてなによりもご飯がうまかった!土鍋で炊くらしいんだけど、あまったご飯をぜひオニギリにしてくださいってお願いしてしまうくらい、うまかった。

前菜。

米沢牛のステーキ。

ほうとうとご飯。

デザートのマロングラッセ。美味!

米沢牛のしゃぶしゃぶ。舌がとろける〜

朝食のご飯。絶品!

 

離れ。

名月荘には談話室と呼ばれる離れがある。ヨーロッパの山小屋風(?)の建物の中にはゆったりくつろげるソファーと、ステレオシステム、本や雑誌、そしてグランドピアノがある。この談話室では満月の夜にアーティストを招いてコンサートを行っているそうだ。この満月の夜のコンサートがある日はかなり早くに満室になってしまうそうだ。いつかここでコンサートをききたい!

談話室。おしゃれ〜。

未来の有望ピアニスト?!

 

サービス。

お部屋もすばらしい。お風呂もGOOD。お食事も最高。談話室や読書室なんかの娯楽施設も完備。そして名月荘のサービスも超一流でした。お部屋係の愛ちゃん。多分20代前半の女の子。明るくて、親切で、かわいらしい女の子でした。子供好きらしくてりっきにもとってもやさしい。名月荘では朝、お布団を上げにこない。朝ごはんを食べて、お風呂に入って、部屋に戻ってまた一眠りしてください、ということらしい。確かに、旅館で朝ごはん食べに行って帰ってくるとお布団が全部上げられてるとなんだか「早く帰れ!」って言われているような気がするもんな。ココはチェックアウトも11時半と遅いから、出発までもう一眠り、ってのも可能なわけだ。すばらしいサービス精神じゃございませんの!名月荘ではすべてに関して「どうやったらお客様に最高の時間をすごしてもらえるか。」ということを考えていると思う。押し付けがましさのない行き届いたサービスに感動しました。チェックアウトをしてロビーに行くと、玄関のところにうまそうな大根が山積にされていた。そこには「名月荘の畑で今朝取れた野菜です。どうぞご自由にお持ちください。」と書いてあった。もって帰りましたよ。こんなうまそうな大根、もって帰らないでどうする!

全部持って帰りたい!

ありがとうございました。

 

名月荘は、決して安くはないです。でも、高くはない!これだけすばらしいサービスとすばらしい旅館だったら惜しくはない。そして、絶対また来たい。今度は絶対むろとくるぞ。のんびり家族3人で家族風呂につかるのだ。すばらしい宿でした。

おしまい。