イタリア旅行 2002年2月24日〜3月3日 パート1・ミラノ〜ベネチア
 

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ミラノ・ドゥオーモ(Duomo)後ろに浮かぶ月が幻想的ですなぁ。

 

 

出発〜ミラノ

2月24日。待ちにまった新婚旅行の出発の日!前日から泊まっていたとしみちゃんがスキポールまで私とむろを送ってってくれた。車にはNicoも一緒である。Nicoはこれからとしみちゃんちでステラとルナと暮らすのだ。(ステラとルナはお友達のページに載ってます。)「粗相するなよ。」とケージに入って見上げるNicoに念を押して車をおりる。前回日本に帰ったときに、Nicoはとしみちゃんちのベットで「大」をしてしまったのだ。やんちゃ盛りのルナとうまくやれるかどうかも心配だ・・。

Nicoととしみちゃんに別れを告げ、チェックインをすまし、飛行機に乗り込んで、いざ出発。目指すはミラノ・マルペンサ空港。固いカステラ一切れと飲み物のみ、という経営難の飛行機会社ならではの軽食をすませた頃には飛行機は下降をはじめていた。

マルペンサ空港はミラノ市内からバスで40分も離れている。今日泊まるホテルのシャトルバスはないのかときいてみるが「無い。」とのこと。サービス悪いなぁとぶちぶち文句を言いながら最近出来たマルペンサ・エクスプレスという成田エクスプレスと似たような電車に乗って市内にはいる。

 


 

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ヴィットリア・エマヌエーレ2世のガッレリア。このアーケードには高級ブティックが並ぶ。

今日泊まるホテルはSheraton Diana majestic Hotel。ミラノの中心にある。私はシェラトンホテルグループのカードを持っていて、アメリカにいる時分から、シェラトングループのホテルに泊まるたびにせっせとポイントを貯めていた。その地道な苦労が実って、今回この五つ星のホテルになんと半額で泊まることが出来たのだ!地道な努力って大事よ。ちなみにホテルの住所&電話番号を知りたい人はこちらでさがしてみてねん。

チェックインを済ませて荷物を置いて、とりあえず夕暮れのミラノへ・・。日曜日だからお店もやってないだろうと思いきや、市内の有名なショッピングセンター、ガッレリアでは観光者向けの高級ブティックが店を開けていた。買う気も(金も)無いくせに私もついついプラダなんかに入ってみる。中には日本人の若い女性が一杯。みんな若いのにお金持ちなのねー。ちょっと可愛い小さなバックを見つけて手にとってみる。おいくらくらいなのかしら?と値段をチェックしてみるとそこには850ユーロという、鼻血が出そうな値段が記されてあった。あの若い女の子達はこの値段が払えるのか?!成り上がり駐在妻にはとても手がでないゾ。

ホテルに戻り、夕食。今日は初日だし、ホテルですまそ!と軽く考えていたがそこは五つ星ホテル併設レストラン。大変おいしゅうございました。明日は電車でヴェネチアに移動。3時間くらいかかるというから、早めに出なくっちゃね、と就寝。

 

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ヴェニスのメジャーな移動手段はヴァポレットという水上バス。水の都ならではね。

 

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水上バスから見えるドゥカーレ宮殿と鐘楼。

二日目。水の都、ヴェネチア。

ホテルで朝食を済ませてチェックアウト。50%引きの料金にしては全部で350ユーロって、さすが五つ星ホテル。なんか無駄遣いしたような気もするけどまあ新婚旅行だからいいでしょう!と気を取り直して出発!しかし昨日の夜までは「駅まではタクシーで行けばいいよね。」と話していたくせにすっかり弱気になってホテルの前から出ているトラムに乗って駅まで行く。節約できるところでは節約しないとね。

駅について窓口へ。列に並んですかさず暇暇の京子ちゃんから借りてきた「指差しイタリア語」を取り出して、「ベネチアまで往復チケット2枚」を調べる。後ろに並んでいたこれまた日本人の女の子が「英語、通じませんかねぇ?」と心配顔。そうなのです。イタリアは英語がほとんど通じない。こんな大きな駅だってわかったもんじゃないよ、と私はぶつぶつと「ヴォレイ・ドゥーエ・ビリエット・ディ・プリマクラッセ・アンダータ・エ・リトルノ・ペル・ベネチア。」と呪文のように唱えている。自分の番が来て「ヴォレイ・・。」とはじめたら"To where?when?how many?"と聞きかえされてしまった。ちっ。

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ドゥカーレ宮殿前。

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ドゥカーレ宮殿と牢獄をつなぐ嘆きの橋。この橋を通ると二度と帰って来れないからこの名前がついたそう。

 

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サンマルコ寺院。

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サンマルコ広場には鳩がいっぱい。

 

次の電車までまるまる1時間。お茶でもするか?と思ったが、ミラノの中央駅の周りって何も無いのよ。駅の構内もイマイチお茶するような雰囲気でもないしねー。どうするよー。どうするよー。といいつづけて一時間が経過。ヴェネチア行きの電車が入ってきた。電車の中に入りこんで席を確保。ヴェネチアまで電車のロマンチックな旅・・の筈が、電車が動き始めてからつくまでの3時間の記憶が無い。むろにもたれかかって寝ている間にしっかりよだれもたらしていたようで、ロマンチックには程遠い列車のたびであった。

ヴェネチア・サンタルチア駅をおりるとすぐ目の前に運河が。たくさんの人がヴァポレットと呼ばれる水上バスを待っている。ミラノや電車から見る風景(みてないけど)は確かにイタリアのものだけれど、オランダに住んでいる身としては、実際のところそれほど真新しい風景ではない。しかし、このサンタルチア駅前の風景は違う。これは、新しい、見た事も無い風景だ。「わー、なんか「ヴェニスに死す。」そのままだよねー。」と覚えてもいない映画の名前を出してみる。古い映画だけどきっとその頃から何も変わってないに違いない。ヴァポレットの3日間券を売店で購入。18.08ユーロなり。3日間ヴァポレット乗り放題でこの値段は安いよねー。と言い合っていたが、実はこのチケット、3日間一度も提示することが無かったのだ。このチケットを目にしたのは後にも先にもこの瞬間だけ。その後3日間何度もヴァポレットを利用したが、検札をしているところを見た事はおろか、チケットを購入している人をみたこともなかった。シーズンオフだからだろうか。しかし、「チケットは買うな。」と言ってる訳ではないので。あとで「そう書いてあったじゃない!」って言われても私のせいじゃないよーん。

82番という、ヴェネチアを外回りで走るヴァポレットに乗り込んで運河を走る。朝のミラノは晴れていたけれど、午後になってからのヴェネチアは少し曇っていて、肌寒い。屋根の無いボートの一番前に座っていると寒さで震えがくるくらいだ。それでもみたことの無い景観に目を奪われる。この街はまるで、巨大なテーマパークだ。街のあちこちからミッキーマウスだのキティちゃんだのの着ぐるみをきた連中が出てきてもおかしくない。それくらい、現実味が無い景色なのだ。

サン・ザッカリアというところで下船する。それはヴェネチアの一番メインの広場、サンマルコ広場に一番近い下船地。私達のホテルはそのサンマルコ広場に唯一面しているホテル。まわりの景色を眺めつつホテルへと歩く。しかしホテルの入り口がなかなか見つからない。やっと見つけるとそこはサンマルコ広場に面している、と宣伝していいのか?といえるくらい隅っこ。まあ、宣伝文句なんてえてしてこんなものなのかね。とりあえず、四つ星ホテルなんだし、大丈夫でしょうとホテルに入る。

 

 

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ホテルの窓から見えるサンマルコ広場。広場に面している唯一のホテル、という触れ込みに感化されてこのホテルを選んだのだが、窓からかなり身を乗り出さないとこういうふうには見えない。

 

 

おすすめとは言わんが、とりあえずホテルの住所と電話番号。

Concordia

Calle Larga San Marco 367

tel:+39-041-5206866

fax:+39-041-5206775

www.hotelconcordia.it

料金はダブルで185ユーロから。「広場に面したお部屋」は50ユーロ増し。でも面したお部屋じゃなくても全然変わらん。ヴェネチアのホテルらしく部屋はとても小さい。朝食つき。ビュッフェの朝食は2種類のパンにハム・チーズ・フルーツ・ヨーグルト程度。卵料理は別料金。

ホテルのフロントマンに名前と予約があるむねを伝える。「お待ちしておりました、この用紙に必要事項を記入してください・・。」と一連の手続きを済ますと、「お部屋の方が用意できているかどうか、確認してまいります。その間、しばらくこちらのティールームでお待ちください。」と併設されたティールームに通される。そこにはバーテンが一人。「いらっしゃいませ。ヴェネチアは初めてでいらっしゃいますか?このホテルの朝食は・・。」と説明が始まる。ふむふむときいていると、「お待ちの間、コーヒーはいかがですか?」ときた。あらそりゃいいわ、とお願いする。コーヒーを飲みだしてから5分ほどで「お部屋の準備が出来ました。」ときた。それじゃあ、と立ち上がったらバーテンが「すみません、こちらにサインをお願いします。」何?あれはサービスのコーヒーじゃないのか?そういえばそんなことは一言も言ってなかったけど、流れ的にはそうじゃないのか?もしかしてこれは新手の詐欺?むむむ・・。このホテル、もしかして?

しぶしぶサインをしてフロントに戻るとさっきのホテルマンがにこにこしながら待っていた。「お客様。ヴェネチアは初めてでいらっしゃいますか?」「はい。」すると彼は待ってましたといわんばかりにヴェネチアの地図を開きだした。「明日の朝、ホテルからヴェネチアングラスの産地で有名なムラーノ島にガイドとお客様お二人だけのツアーをご招待しております。このツアーは、完全無料です。ヴァポレット料金もホテルがサービスさせていただいております。ガイドがお客様の行きたい場所にご案内いたしますので、余計な時間も省けますし、お休みになりたかったらいつでもお好きな場所でお休みいただいて結構です。もちろん、完全無料制ですから、商品のご購入はお客様次第でございます。そうそう、ラッキーなことに、今日の夜、ちょうどゴンドラツアーに空きがでたんです。この運河からこの運河に入り、この辺を進んでこの辺に出る、という、ヴァポレットではみることの出来ない普段着のヴェネチアをゴンドラからごらんになるのはいかがですか?ただいまサービスキャンペーン中でお二人様で45分のツアーでたったの90ユーロです。それから、あさっての朝ですが・・。」延々と続くセールストークにこのホテルを選んで果たして成功だったのか?というイヤーな汗が私の額をうっすらと流れる。

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カーニバル用のお面を売る店。

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すっかり日も暮れて・・。

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なんてったってわかりにくいヴェネチアの道。

 

Trattoria alla Madoona

Calle della Maddonna, San Polo 594

tel:041-5223824

19:00-22:00 定休日:水

 

何を薦められてもうんともすんとも言わない私達にあきれたのか、フロントマンはやっと私達を部屋に案内することにしたようだ。とりあえず部屋に行き、荷物を置く。部屋は噂に聞いたとおり「値段の割には小さくて狭い」ヴェネチアのホテルの典型だ。新婚旅行だからと奮発して50ユーロ追加で「広場に面した部屋。」をお願いしたが、窓から見えるのは広場の隅っこ。目の前には修復作業中のサンマルコ寺院の横っ面が見えるだけ。工事中の音がちとうるさい。それでも部屋は清潔だし、シャワーのついた洗面所は明るくてきれい。インターネットをつなぐケーブルなんて無いけれど、小さなテレビはついている。まあ、ホテルなんて所詮寝るだけだし!と開き直って街を散策にでることにした。

シーズンオフと言われていたけれど、ヴェネチアの町は観光客でごった返していた。細い路地を歩いていくと、色々な言葉を話す人たちとすれ違う。その中で一番多いと思われるのはやはり我らが日本人だ。この時期は試験休みなのか卒業旅行なのかは知らないが、学生らしい若者の団体にやたら出くわした。みな一様にプラダやグッチやブルガリやらの紙袋を下げている。私も、イタリアに来たんだ、日ごろのうっぷん、ここではらすぞ!と目に映る紙袋たちに誓う。しかし、それはそうとヴェネチアってなんてごちゃごちゃした道が多いんでしょう。とにかくまっすぐ進む道がない。どの道もどこかで必ず切れる。道の名前が途中で変わる。1、2回曲がったりすると方向感覚がおかしくなる。

すっかり日も暮れてきて、さて夕食にしましょうか、とレストランを探した。今日はイタリア在住歴うん年だったかめさんおすすめのレストラン、Trattoria alla Madonnaにしましょう!と地図を取り出してれっつ・ごー。わかりにくい道をなんとか探し出してお店に到着。ところがまだお店は開いてない。時間を見ると6時45分.オランダだったら既に2ラウンド目の客が食後のコーヒー飲んでる頃だよ。とぶちぶち言いつつも、時間つぶしに運河沿いの道を歩く。運河沿いにもレストランは並んでいる。その間を歩いていると客引きのおじさんたちが「イカスミー!クモガニー!オマールエビー!オイシイヨー!」と日本語で声をかけてくる。どこの国に行ってもおきるこの現象に改めて日本人の旅行好きを実感する。とはいえちょっと興醒めなので運河沿いの道から離れてぐるっとひと回りしてレストランに戻る。レストランの中に人が入っていくのが見える。よかった、やっと食べれるよ。おなかがきゅるるっと鳴っている。

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クモガニのボイル。毛がにみたいな味。

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イカスミスパゲッティー。アルデンテはあたりまえ。イカスミもコクがあって美味。イカがとろけるようにやわらかい。

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シーフードスープ。見た目よりあっさり。だしがよく出ててうまーい!

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アサリのリゾット。あれ?ご飯固すぎ?って一瞬思えるほどのアルデンテ。でもちゃんと火は通っているのよ。

店内は外から考えるよりもかなり広め。ただ、席と席の間を詰めすぎの感はある。団体客もOKじゃないかな、と思うくらいのスペース。白いジャケットをきたボーイさん達がわらわらと忙しそうに歩き回っている。入るとすぐ魚や貝などが並んでいるショーウィンドウがある。その中で目が止まったのは毛がにみたいなカニの甲羅をしたクモガニ。実をほぐしてあって、あとは食べるだけ、という感じ。うまそー。席についてボーイさんがメニューをくれる。日本語メニューだ。日本語メニューはありがたいけれど時々何のことやらわかんないことがある。「うどん」と書いてあって、はぁ?と思ってイタリア語表示を見るとタリアッテレ、とある。ああ、あの平べったいフェットチーネのことね、それをいうなら「きしめん」だろう、と苦笑する。まあ、平べったいうどんもあるか。

私は前菜にさっき見たクモガニのボイル。むろはシーフードスープ。セカンドメニューはむろはイカスミのスパゲッティーで私はあさりのリゾット。メインは食べきれないかもしれないから、とイカフライを二人でわけることに。それにハウスワインの500mlの白をオーダー。オランダだと安いからといってハウスワインにして、いいのに当たったことが無いが、イタリアでハウスワインを頼むと、安いのにもかかわらずたいがいうまい。この日の夜のハウスワインもちょっとドライでおいしかった。さて、料理の方は写真で見てもらえる通り。前菜も、スープも、単純なものだけれど、すごくおいしい。特にスープはだしがよく出ていてすごくうまかった。イカスミスパゲッティーは、日本で、食べた人の歯が黒くなって気持ち悪かった経験があって今まで頼んだことがなかったのだけれどこのイカスミは食べた後もそれほど歯が黒くなっていなかった。新鮮だからなのか?見た目とは違うさっぱり感にびっくり。イカがすごくやわらかい。私の方のリゾットもあさりのだしで炊いたらしく、ものすごくコクがあった。中に入っているアサリの破片の歯ごたえも最高。かなり満足の一品。メインのイカフライはまぁ、どこで食べてもこんなかんじかな、という感じ。でもホタルイカがとてもやわらかくておいしかった。約70ユーロと、まあ安くも無いけど物価の高いヴェネチアではこんなものでしょう。うまかったから大満足。

そしてヴェネチアでの一日が過ぎていったのです・・。(つづく)

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