the delivery

2003226日(水)出産前日。

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かわいそうなほどむくんだ足。

39週の検診の日。前回の検診で血圧が高めだと言われ、誘発分娩の話がでていたので緊張しつつ病院に向かう。診察室に入ると、先生が前回受けた血液検査の結果を出してきてこういった。「貧血を起こしてますね。でもそれ以外は特に問題無しでした。じゃあ、まず血圧を測ります。」

測り終わって、渋い顔の先生。「前よりも上がってますねぇ。140-100.あんまりよくないなぁ。」その後体重測定。臨月に入ってから足や手のむくみとともにものすごい勢いで体重も増えている。いつもは何も言わない先生も、今回は「また増えてるねぇ。」と一言。やっぱり妊娠中毒症なのかなぁ、と焦る私。診察台にのると、いつもより丁寧におなかを触っていく。久しぶりにエコーまでする。「赤ちゃんは問題ないんだけどね。」と先生。そして「今日は内診をします。子宮口がどの程度開いているかを見るからね。ちょっと痛いけど我慢してください。」きたっ!とうとう、触診だ。怖いよー。

足元でガチャガチャと音がしたと思うと、ひざの辺りをつかまれて開かれる。なんか入ってきたかな?と思ったら激痛。いででででっ!!!「すぐ終わりますよ。我慢してね。」わかってるけど、いでぇ!!これが噂の「いたーい触診」なのねー。ひぃー。「はい終わったよ。服きてこっちに来てね。」と先生は部屋を出て行った。あー、股の中がひりひりする。

診察室に戻って先生とお話。「今、子宮口を見てみたら、1cm開いてました。何もしなくてもあと数日で出産になることは間違いないけれど、あなたの場合、血圧が高すぎます。貧血を起こしているのも気になるし。これ以上待つと、あなたにも赤ちゃんにも危険なので、明日産んでしまいましょう。」前回の検診で早まるかも、という話がでていたから多少は覚悟してたけど、あ、明日ですか?「都合はいいですね?」と確認される。「はぁ・・。」と生返事。でも、危険、って言われちゃったら、「嫌です。」なんて言えるわけないじゃん。

「さっきの内診の時に、子宮口を少し指で広げておきました。だからもしかしたらそれが刺激して今晩にも自然にお産が始まるかもしれません。それはそれでかまわないので、陣痛がきたらすぐ連絡してくださいね。」と先生。なんだよ。「いいですね?」って聞く前にもうそういうことしてるんじゃん。「それでは今から分娩施設のある棟に行って、検査と説明を受けてください。そこで全て教えてくれますから大丈夫。明日は7時半に病院に来てくださいね。」

先生の奥さんに連れられて、出産棟(?)へ。看護婦さんに引き渡されると病室に連れて行かれて、ベッドに寝てくださいといわれる。これからおなかの赤ちゃんの心音と子宮の収縮を計るんだそうだ。これがよく聞く「ノンストレステスト」ってやつね。ベッドに寝るとおなかを出されておへその下と上にパッチをあてられる。下が赤ちゃんの心音で、上のパッチが子宮の収縮を計るためのもの。スイッチを入れると「ドクドクドク・・」と蘭太郎の心音が響き渡る。測定器からはなにやらグラフが紙に印刷されてでてくる。このまま30分じっとしていなくてはならない。漫画持ってきておいてよかった。30分後、「赤ちゃんの状態は良好、子宮の収縮はまだみたいね。じゃあ明日、7時半に来てください。このパンフレットに必要なことは全て書いてあるから。何か質問があったら、いつでも連絡してね。」といわれて家に帰された。

家に帰ってむろに電話。「明日産むらしいよ。」というと「えっ!明日?!そうかぁ・・。」とちょっと戸惑った様子。そりゃそうだよねぇ。まだ1週間ああると思ってたんだから。私もなんだか落ち着かない。とりあえず入院に必要なものをバッグに詰める。でもいまいち何をもってっていいのかわからない。なぜだか漫画を3冊も入れる。あさってには婆が来るから、ゲストルームの掃除もしなくちゃ。洗濯もたまってるし、買い物もしておかなくちゃ。仕事も今日中に終わらせておかなくちゃ。考えるとやらなきゃいけないことが山ほどある。気がついたらもう7時。むろが会社から帰ってきた。

忙しく動き回る私をみて「俺が夕食作るよ。」とむろ。でてきたものはおこげ。揚げたご飯にあんかけがかかってる。ちょっとご飯を揚げ過ぎたとむろは気に入らなかったみたいだけど、私には美味しかった。味も悪くないけど、やっぱ、気持ちでしょ、気持ち。夕食後二人でテレビを見る。こうやって二人きりで過ごすのもこれで最後なんだ。次にここでテレビを見るときは私たちの間に息子がいる。なんだかへんな気持ちだった。思いがけなく出産の日を迎えることになったけど、体重管理やむくみとの闘いもこれで終わりなんだと思うとホッとした。早く蘭太郎に会いたい気持ちの方が不安より大きかった。妊娠中あんなにあったお産への恐怖も不思議とわいてこなかった。今日で最後だと思ったら気が楽になった。だからアイスクリームをいつもよりちょっと多めに食べてしまった。(笑)

12時にベッドに入った。来るかもしれないといわれていた陣痛も起きなかった。思ったよりも早く、ぐっすりと眠りにつけた。逆にむろは朝方まで眠れなかったようだ。むろのほうが繊細なんだな。

そしていよいよ出産の日。

注:この先のレポートはかなり赤裸々な描写になってます。痛みに弱い人なんかは読まない方がいいかも!

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