Croatia, August 12-23, 2004

〜クロアチア世界遺産の旅・その1〜

どこまでも青い海。

クロアチアに行こう。

クロアチアに行こう。そう決めたのはオランダではまだまだ肌寒い4月の頭。夏休みの旅行を計画していた私たちは、とにかく暖かくて海のきれいなところに行こう。それだけをメインに考えて行き先を探していた。りっきを連れてはじめての家族だけの夏休み。オランダから飛行機で2時間以内、暖かくて海がきれいで小さい子供がいても楽しめて・・と絞り込んでいくと結構候補は狭まってくる。それでもスペインの島や、ポルトガル、イタリア方面、ギリシャ・・と色々思いつくが、いまいちピンとこない。何か違うんだよな・・と思っていたときに、テレビでクロアチア政府観光局のCMが流れていた。ここがあったじゃないか!なにもオランダから2時間以内でいけるところだからと言って西側ばかりじゃないんだ。クロアチアだって飛行機で1時間半。アドリア海側は地中海性気候で温暖だし、世界遺産だってある場所じゃないか。そうだ、クロアチアに行こう!

ホテル。

今回の日程は10日間。そのうち7泊をドブローニクというクロアチアの最南端にあるアドリア海に面した町に滞在することにし、残りの2泊を首都ザグレブからバスで3時間の国立公園、そして最後の1泊を首都ザグレブで、という計画だ。1歳半の子供をつれての旅行だからなるべく一つのところに長くのんびりと滞在し、観光は極力少なく、という方針でこの日程にした。朝11時半の飛行機でオランダを発ち、一時間半のフライトを経てまずはザグレブでクロアチア入り。ドブローニクへの直行便はオランダからはないので、ザグレブで乗換えだ。ザグレブからドブローニクまでは40分ほどのフライト。あがったと思ったら下がった、という感じ。オランダからザグレブまでの機内ずっと寝とおしていたりっきはさすがにドブローニクへの機内では寝ることはなかったけれど、あっという間についたので愚図ることもなかった。小さい子連れの飛行時間は短ければ短い方がいい。

 

まるで「海中露天風呂」のようなプール。

 

ホテルのバルコニーから見えるドブローニクの町。

 

ドブローニクのホテルはグランド・ヴィラ・アルジェンティーナというホテル。ドブローニクの旧市街から歩いて10分ほどの場所にある、ロケーションもサービスも施設もなかなか良いホテルだった。ドブローニクの町の中にはホテルが一軒しかないし、車も入っていけないから実質的にはこのホテルと隣にあったホテルが一番旧市街から一番近い、大きなホテルと言うことになるのだと思う。レストラン・バー・喫茶室・ガーデンレストラン・室内・屋外プール・フィットネス・サウナ・マッサージ・美容室、と施設も充実。特に屋外のプールは最高だった。プールからそのまま海に飛び込んで泳ぐことができるという、面白いつくりになっている。プールの水も海の水を引いているので、みんなまずはプールで海の水温に体を慣らしてから海に飛び込む、というかんじだ。

荷物を置いて、ホテル内を探検してからドブローニクの街に向かった。すでにこの時点で16時過ぎていたが、外気温30度以上はあっただろう。湿気はないが、日差しが強くて肌が痛い。りっきにたっぷりと日焼け止めを塗っておいてよかった。

世界遺産の町、ドブローニク。

ドブローニクという町は新市街と旧市街があり、ガイドブックによると1979年に旧市街がユネスコの世界遺産に登録されたとある。前もってネットでドブローニクについて調べてみたが、あまり大した情報は得られなかった。ただ、「アドリア海の真珠」と呼ばれる、美しい街だ、ということくらいしか。まあ、世界遺産に登録されてる場所なんだから、そりゃきれいなところに違いないよ。でも、オランダのキンデルダイクだって世界遺産だからな。キンデルダイクに1週間滞在しろって言われたらつらいよなー。(風車以外何もないから)そんなところだったらどうしよう。なんて、飛行機の中で冗談言ってた私たち。いまいちドブローニク情報にとぼしかった私たち、はっきりってあまり大きな期待はしていなかった。

しかし、ついてみて驚いた。感動した。そして、納得した。こりゃ、世界遺産、登録されるわな。旧市街全てが城壁の中に囲まれて、中にはオレンジ色の瓦屋根で統一された家々がぎっしりと詰め込まれている といった感じだ。大通りには大理石が敷き詰められ、数え切れない人々の足によって磨かれたその道がつやつやと光沢を放っている。大通りをちょっと抜けると狭く細長い路地が網の目のように延びていて、それらの路地もまたいい雰囲気をかもし出している。風光明媚、まさにそんな言葉がぴったり来る、中世の町並みだ。

ドブローニクの港。

 

プラッツァ通り。

 

空の青、海の紺、町のオレンジ。

夜のプラッツァ通り。たくさんの観光客でひしめき合う。

旧市街にはたくさんのカフェやレストランやおみやげ屋が並び、常にたくさんの観光客でにぎわっている。しかし、その中には普通に生活している人たちももちろんいる。ちょっと大通りからはずれて路地に入り込めば、そこに暮らしている人々の生活ぶりを垣間見ることができる。滞在中、お昼を食べに、買い物をしに、夕飯を食べに、ちょっとお茶しに、と何度もこの街に足を運んだが、何度来ても見飽きることのない、まさに「アドリア海の宝石」と呼ばれるにふさわしい美しい街だった。

 

路地に一歩足を踏み入れると、大通りの喧騒が嘘のように静かだ。

旧市街の家の入り口は全てこの形で統一されていた。ここはどうやら裁縫やさんのようだ。おいてあるミシンも年代物だ。

クロアチアの食べ物。

今回の旅行では食べることに困ることはほとんどなかった。なぜならなに食べてもとっても美味しかったから。ドブローニクではアドリア海で取れたばかりの新鮮な魚介類を使った料理が主で、イタリア料理の影響が強く、パスタやリゾットなどがどこででも食べられた。魚介類は、ムール貝、イカ、エビ、タコがメインの食材で、どれも新鮮でとても美味しい。特にタコのサラダは絶品。どうしてこんなに柔らかいの?ってほど、柔らかくて甘くて、いくらでも食べられた。イカ墨のリゾットもどこの店でも置いてあるが、だいたいどこも美味しかった。内陸部ではオランダでもよく食べられるカツレツ、ポークソテー、チキンのグリルなどがあったが、素材がいいのかよくわからないが、大体何を食べても美味しかった。そして特筆すべきはデザートのロジャタ(Rozata)という食べ物。これはまさに日本のカスタードプリンそのもの。それも、上等の。かなり美味しかったので、クロアチアに行く機会があったら、ぜひ食べてください。懐かしい味がするよ。飲み物ではビールもなかなか美味しかった。いまいち暖かいところのビールって美味しかったためしはないんだけど(コロナとかチンタオとかの暑い土地用(?)ビールは別。)、クロアチアのビールはオランダやドイツのピルスナーに引けを取らない、コクとキレがあったと思う。暑い時に飲んでもうまいし、寒くてもうまい、ちゃんとオールシーズンなビールだ。 クロアチア産のワインもあったが、白はフルーティーで美味しかった。赤も何度か飲んだが、気温が高すぎるのか、ドブローニクで飲んだ赤ワインはどれも焼けたような味がしていた。暑いところは白に限るね。食事の写真、たくさんとったので、私たちがこの旅行中に食べたもの、飲んだもの、興味のある人はここをクリックしてください。

ただ、私たちはクロアチアの食事にとっても満足だったが、りっきはそうでもなかった。初日はスパゲッティを普通に食べていたけれど、二日目からは全く拒否。ミートソースがいやならクリーム系のカルボナーラはどうだと品を変えてみたが、二口三口食べただけで口を閉じてしまった。普段よく食べている子なのに、なぜだろう、暑さでやられたかなと心配したが、ためしにイカ墨のリゾットを口に入れてみたらこれが食べる食べる。口の周りを真っ黒にしてぱくぱくと食べる。りっきはやっぱり日本人、お米が好きなのね、と実感した。そんなりっきのために旅行4日目に街に一軒だけある中華料理店に連れて行ってあげた。この4日間、町の中ではほとんど日本人を見ることはなかったのだが、そのレストランに入ったら、いったい今までどこに隠れてたんだ?ってくらいの日本人がいた。やっぱりみんないくら魚介類が美味しくても、アジアな味に飢えるのね。(笑)りっきは、運ばれてきたおわんに入った白飯を見て狂喜乱舞し、1人でお茶碗山盛り一杯ガツガツ食べました。(笑)

イカ墨のリゾットとタコのサラダ。美味い!

りっきもイカ墨のリゾットは大好きだった。

泳ぐ。

ドブローニクはアドリア海沿岸の、クロアチア最南端の街。気候は地中海性気候で、学校で習ったとおり夏は雨が少なく、気温も高い。私たちがいた間も平均的気温は30度を超え、雨もスコールらしきものがたった一回降っただけ。(その一回に竜巻を目撃した!)まさに、バケーションにぴったりな気候だ。そして、目の前に広がる青い海。はっきり言ってアドリア海がこんなにきれいな海だとは知らなかった。コバルトブルーっちゅー言葉を久々に使ってしまった。それだけ青い透明な海だった。さあ!泳げ!泳ぐんだ!

青にもいろんな青があるんだなぁ。なんて詩人になってしまうこの青さ。ほんっとにきれいなんだわ。

オランダの湖で泳がした時は大泣きしていたりっきも、クロアチアではすっかり海好きになってました。やっぱ水が違うからかね?

クロアチア旅行記2に続く。